ひとり社長のタスク管理術|やること多すぎを今日から解決する3ステップ

ひとり社長・起業家のタスク管理は、次の3ステップで解決します。

この記事の結論
  • 頭の中を全部書き出す(ブレインダンプ)
  • 「自分でやる・任せる・やめる」に仕分ける
  • 今日やるタスクを3つだけ決める

この記事では「やること多すぎでパンクしそう」な講座主宰者・起業家に向けて、タスク整理の具体的な方法と、仕組みとして続けるコツを解説します。

YouTube発信、インスタ運用、集客、営業、経理処理、新しい企画の準備……。ひとり社長には、事業でやるべきことが次から次へと湧いてきます。

「朝から晩まで動いているのに、大事なことが全然進んでいない」
「ToDoリストを作っても消化しきれない」

そんな「やること多すぎ」の状態に心当たりがありますか?タスクをこなすのが遅い、取り掛かるのに時間がかかる、実はそれは能力の問題ではありません。タスク整理がうまくいっていない可能性が高いです。

この記事では、ひとり社長や起業家がタスクに追われてしまう原因を整理したうえで、今日から実践できるタスク管理の3ステップを具体的にお伝えします。

CONTENTS

ひとり社長・起業家がタスクに追われる3つの原因

タスク管理がうまくいかない原因は、ツールの問題ではありません。多くの起業家は、もっと手前の部分でつまずいていることが多いです。

原因①:すべてを「自分ごと」にしてしまう

ひとり社長は経営者であり実務者であり、時には営業担当でもあります。「自分がやらなければ」という責任感が強い人ほど、あらゆるタスクを抱え込んでしまいがちです。

しかし、すべてを自分で抱えている限り、タスクの総量は減りません。「全部自分でやる必要があるのか?」という問いを持つことが、タスク管理の第一歩です。

原因②:頭の中だけでタスクを管理している

「やらなきゃいけないこと」を頭の中だけで回している起業家はとても多いです。しかし、人間の脳は同時に覚えていられることに限界があります。

頭の中にあるうちは、タスクの全体像が見えません。何がどれだけあるのか、どれが急ぎなのかが分からないまま、目の前のことに反応し続ける状態になります。これが「忙しいのに進んでいない」感覚の正体です。

原因③:「緊急なこと」ばかりやっている

メールの返信、講座生徒からの質問対応、SNSのコメント返し。これらは「今すぐやらないと」と感じやすいタスクですが、事業の売上を直接伸ばす仕事ではありません。

緊急だけど重要度が低いタスクに時間を取られて、講座の改善や新しい集客施策など「本当にやるべきこと」が後回しになっていませんか? この優先順位の逆転が、忙しさと成果のギャップを生んでいます。

ひとり社長のタスク管理に使えるアイゼンハワーマトリクスの図。緊急×重要の2軸で、今日の納品物や生徒対応、来月の講座設計、メール返信、不要なセミナー参加を4象限に分類している
ひとり社長のタスクを4象限で仕分けた例(筆者作成)

パンクする前にやるべきタスク整理の全体像

タスク管理というと「便利なアプリを使う」ことだと思われがちですが、ツールを入れる前にやるべきことがあります。それがタスク整理です。

整理されていないタスクをいくら管理しようとしても、うまくいきません。まず全体を見える化し、仕分けて、優先順位をつける。忙しい起業家だからこそ、この順番に進めることが大切です。

ステップやることポイント
1. 書き出す頭の中のタスクを全部出す紙でもスマホのメモでもOK。まず出し切る
2. 仕分ける自分でやる・任せる・やめるに分類「本当に自分がやるべきか?」を問う
3. 絞る今日やる3つだけ決める全部やろうとしない。3つで十分

この3ステップをまず回すことが、「やること多すぎ」から抜け出すための基本です。順番に見ていきましょう。

今日からできるタスク管理3ステップ【実践編】

ステップ1:頭の中を全部書き出す(ブレインダンプ)

最初にやるべきことは、頭の中にあるタスクを1つ残らず書き出すことです。これを「ブレインダンプ」と呼びます。

やり方はシンプルです。

  • 15~20分の時間を確保する
  • 紙でもデジタルでもいいので、思いつくことをすべて書き出す
  • 「仕事」「プライベート」「いつかやりたいこと」すべて含める
  • 大小問わず、気になっていることは全部出す

ポイントは「整理しながら書かない」ことです。きれいに分類しようとすると手が止まります。まずは出すことだけに集中してください。

実際にやってみると、30~50個くらいは出てくる方が多いです。「こんなに抱えていたのか」と驚くかもしれませんが、それが正常な反応です。書き出した時点で、タスク整理の半分は終わっています。

ステップ2:3つのカテゴリに仕分ける

書き出したタスクを、次の3つに分類します。

カテゴリ判断基準具体例
自分でやる自分にしかできない仕事、売上に直結する仕事講座の内容設計、個別相談、コンテンツ作成
人に任せる自分以外でもできる仕事、定型化できる仕事経理入力、SNS画像作成、事務連絡
やめる成果につながっていない仕事、惰性の仕事反応のないSNS媒体の運用、参加だけの交流会

最初は「全部自分でやる」に入れてしまいがちですが、本当に自分にしかできない仕事は意外と少ないものです。「これは本当に自分がやるべきか?」と問いかけながら仕分けてみてください。

【ワーク:今すぐ試せる仕分けエクササイズ】

ステップ1で書き出したタスクの中から、5つだけ選んでください。そして、それぞれに「自分でやる」「人に任せる」「やめる」のラベルをつけてみましょう。判断に迷ったら、こう自問してください。
「これは本当に、自分にしかできない仕事か?」
答えがNoなら、それは「人に任せる」か「やめる」の候補です。5つ仕分けるだけでも、自分が本当にやるべきことの輪郭が見えてきます。

ステップ3:「今日やる3つ」を決める

仕分けが終わったら、「自分でやる」に残ったタスクの中から、今日取り組む最重要タスクを3つだけ選びます。

「3つだけ?」と思うかもしれませんが、ひとり社長の1日には打ち合わせや突発的な対応が必ず入ります。本当に集中して取り組めるタスクは、多くても3つが現実的なラインです。

選ぶときの基準は次の2つです。

  • 売上に直結するか(講座の募集、セールス、見込み客へのアプローチなど)
  • 期限があるか(来週までに提出する資料、今月中の納品など)

この2つの基準で絞り込むと、「今やるべきこと」がはっきりします。残りのタスクは明日以降に回してOK。大事なのは、すべてを今日やろうとしないことです。

【ワーク:「今日の3つ」を決めてみよう】

仕分けた「自分でやる」タスクの中から、以下の基準で3つだけ選んでください。

①売上に直結するか? ②期限があるか?

選んだ3つを、手帳やスマホのメモに書き出してみましょう。これがあなたの「今日やることリスト」です。たった3つですが、夕方に全部完了できたときの達成感は、10個のToDoを中途半端に残した日とはまるで違うはずです。

ひとり社長のタスク管理を「仕組み」に変えるコツ

3ステップでタスク整理ができたら、次はそれを毎週続けられる仕組みにしていきましょう。1回やっただけでは、またすぐにタスクは溢れてきます。

朝5分のルーティンを作る

毎朝、仕事を始める前の5分間だけ、次の3つを確認する習慣をつけてみてください。

  • 昨日やり残したタスクの確認
  • 今日の予定(会議・打ち合わせ)の確認
  • 「今日の3つ」を決める

たった5分ですが、この習慣があるだけで「何から始めよう」と迷う時間がなくなります。起業家にとって、朝の5分は1日の生産性を左右する最も重要な投資です。

週1回の振り返りタイムを固定する

毎週決まった曜日・時間に15分だけ振り返りの時間を取りましょう。金曜の夕方や日曜の夜など、1週間の区切りになるタイミングがベストです。

振り返りでやることはシンプルです。

  • 今週やると決めた3つのタスクは完了したか?
  • 完了しなかった場合、原因は何か?
  • 来週やるべきタスク3つは何か?
  • 新たに発生したタスクはあるか?

この4つを毎週確認するだけで、やること多すぎの状態に戻る前に軌道修正できます。

ツールはシンプルなものを1つだけ使う

タスク管理ツールは世の中にたくさんありますが、ひとり社長や起業家には高機能なツールよりも「続けやすいもの」を1つ選ぶことをおすすめします。

  • 紙の手帳やノート:書く行為自体が思考の整理になる
  • Googleスプレッドシート:共有やカスタマイズが自由
  • Notion:タスクとメモを1か所にまとめたい人向け
  • Todoist:とにかくシンプルにタスクだけ管理したい人向け

大事なのは「どのツールを使うか」ではなく「1つに決めて毎日開くこと」です。ツールを何個も試して比較する時間こそ、最も削減すべきタスクかもしれません。

「完璧にやろう」としない

タスク管理が続かない起業家の多くは、最初から完璧にやろうとして挫折しています。毎日細かく時間を記録したり、すべてのタスクをカテゴリ分けしたり。それは「管理のための管理」になっていて、本末転倒です。

まずは「今日やる3つを決めて、週末に振り返る」。これだけで十分です。完璧より、まず「続けること」を優先してください。

ひとり社長のタスク管理に関するよくある質問

タスク管理が苦手な起業家でも、この方法は続けられますか?

シンプルな方法なので始めやすいですが、正直なところ、1人で続けるのが難しいと感じる方もいます。特に「タスクの洗い出し」や「毎週の振り返り」、「計画の進捗管理」は、自分の事業を客観視する必要があるため、1人だと行き詰まりやすいポイントです。
まずは1週間試してみて、続けにくいと感じたら第三者の力を借りることも選択肢に入れてみてください。

タスク管理ツールは何を使えばいいですか?

ひとり社長には、使い慣れたシンプルなツールを1つだけ使うのがおすすめです。整理には紙のノートがおすすめですが、管理はGoogleスプレッドシート、Notion、Todoistなどが人気です。
大事なのはツールの種類ではなく「毎日開く習慣」をつけることです。

まとめ|ひとり社長のタスク管理は「すべて書き出す」から

この記事のポイントをまとめます。

  • ひとり社長・起業家がタスクに追われる原因は「抱えすぎ」「見えていない」「優先順位の逆転」の3つ
  • タスク整理は「書き出す→仕分ける→3つに絞る」の3ステップ
  • 「自分でやる・人に任せる・やめる」で仕分けると、本当にやるべきことが見える
  • 朝5分のルーティンと週1回の振り返りで仕組み化する
  • ツールはシンプルなものを1つだけ。続けられることが最優先

「やること多すぎ」と感じているなら、それは整理の問題です。頭の中にあるものを外に出すだけで、見える景色は変わります。

WRITERこの記事を書いた人

梅村なみの似顔絵イラスト

梅村なみ

ひとり社長の整理パートナー

社長のとなりで13年マーケティング7年経営者・事業主21名の伴走

小さな会社やひとり経営者の「やりたいこと」を、動ける形に整理・設計しています。

くわしいプロフィール
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